「恋は、遠い日の花火ではない。」「近道なんか、なかったぜ。」コピーライター小野田隆雄氏が広告コピーの殿堂「2014年度TCCホール・オブ・フェイム」に決定
本年度TCCホール・オブ・フェイムを小野田隆雄氏に決定しました。TCCホール・オブ・フェイムは、その名の通りコピーの「名誉殿堂」。広告コピーのクオリティと社会的評価を高めるうえで顕著な功績を残された先達を称え、その偉大な業績を後世に伝えるために2003年から制定された顕彰制度で、今年は12年目。TCCに在籍30年以上の会員および現職幹事会員の意見を参考とし、17名の選考委員がさまざまな観点から検討して、顕彰対象者を決定します。
選考理由は「恋は、遠い日の花火ではない。」「近道なんか、なかったぜ。」(サントリー)、「ほほ ほんのり染めて」「春なのにコスモスみたい」「ゆれる、まなざし」(資生堂)など、日本語の美しさを活かした広告コピー表現によって多くの日本人の感受性をとらえたこと。資生堂、サントリーという広告文化の中心的位置で、時代をリードしつづけ、著作『職業、コピーライター』では日本の広告史とその啓蒙に功績を残したこと。また、長年TCC副会長を務めクラブ組織に貢献したことなど。
尚、ホール・オブ・フェイム顕彰式は2014年10月29日(水)に、TCC賞授賞式と併せて執り行われます。
■小野田隆雄氏プロフィール
おのだ・たかお。1942年栃木県足利市生まれ。1966年東京都立大学人文学部卒。同年株式会社資生堂宣伝部入社。1983年独立、個人事務所経営。2001年よりエフクリエイション株式会社クリエイティブディレクター兼務。主なクライアント、資生堂、サントリー、三菱自動車、パルコ、東急百貨店、ライフネット生命など。TCC賞、朝日広告賞など受賞。主な著書『イル・バルサミコ』『風に向かって咲く花』(共に求龍堂)、『職業、コピーライター』(バジリコ株式会社)など。